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レッド石黒さんの遺書

デジ捨離

おととしくらい、それはもう気持ちいいほどいさぎよく断捨離を実行している近しい人の姿を見た。
断捨離ってのは断行・捨行・離行というヨガの哲学がベースになってるらしく、身の回りのほとんどのものを捨て去った彼女の姿は、白鳥の湖を華麗に舞うバレリーナのように軽やかに見えた。
そんな姿をとても素敵だなと感じつつも、ゴミの分別すらまともにできない自分には到底縁がないことだと当時は思ってた。

意識に変化が起きたのは去年のことだ。
もうあんまし日本で生活したくないなと思うようになってから。
件の彼女はここ1年ちょっとで2度の引っ越しをこれまた軽やかに行った。
笑顔を絶やさない手品師のように華麗な身のこなしで。
やっぱ身軽さって大事なことだってつくずく思った。

そんなわけで今年に入ってからちょっとずつだけど身の回りの整理をはじめてみた。
はじめてはみたものの、いさぎよく捨ててくのにはいささか抵抗を感じた。
もったいないとかじゃなくて、何かしらの違和感があるのだ。

学生の頃、ちょっとばかし幕末〜維新期の博徒の研究とかしてて、まあ坂本龍馬とかと違って教科書には絶対出てこないような人たちのことだったから、調べるのに随分苦労した記憶がある。
何しろ文献がないのだ。
下川内村の辰蔵さんがブログでも書いててくれたらどんなに楽だったか。
いやブログなんて贅沢なこと言わないから、せめてメールでもツイッターでもフリッカーでもヤフオクでも、何か彼という人物の成り立ちを感じさせてくれるものが残ってたら、おそらくあと原稿用紙10枚くらいは余分に書けたはず。
だからたとえどんな瑣末な(と現時点では思われている)人であれ、その人となりの形成に寄与してきたものたちを跡形もなく消し去ってしまうのはどうかと思っちゃうのです。

なので「デジ捨離」っていかにも日和見的な概念をでっちあげてみた。
手間はかかるけど、デジタル化できるものはできるだけデジタル化してから捨てる。
デジタル化できないもの、彼女にもらった手編みのセーターやバイト代握りしめて買いに行ったラバーソールや完成度の高いルチ将軍のフィギアなんかは、当時の想い出に浸りつつ泣きながら写真や映像に納めて無理矢理デジタルの中に封印する。
その上でクラウドに放り込めるものは全部放り込む。
そしたらたとえホーチミンで暮らすことになっても、引き出しが空っぽになることはないし、死んだ後もどんな本を読んでどんな音楽を聴いてどんな物たちに囲まれて生きてきたか、知りたい人には知ってもらえるわけで。
何より遺品の整理とか、残された人たちが楽になるしね。

デジタルの力を借りて、断つことなく捨てて離れる。
遅ればせながら今年のささやかな目標です。

2013年3月21日レッド石黒

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