
やすのりさんの遺書
その日
その日のために、今まで努力してきたのかもしれない。
その日に、その場に立つために。
ある日から、ピッチャー構想から外された。プルペンでの練習の場がなくなった。
その現実を受け止めることができず
毎晩、枕を涙で濡らした。
ピッチャーができない。
その日にマウンドに立てない。
他人からすれば、たかがそれだけと思うかもしれない。
しかし、それを簡単に受け入れることができなかった。
それを引きずり、すべてがマイナスの方向へ進んでいく。
打てない。守れない。
当然、スタメンからも外された。
ピッチャーを諦める。
それを受け入れることができたのは
やはり時間だった。
時間がそれを受け入れる唯一の方法だと、知ったであろう。
それを知った日以来、その日に立つ目標はマウンドではなく、遊撃のポジションに変わった。
その日は、選手それぞれ胸に秘めた想いがあった。
それぞれが見えない、秘めたところで戦っていた。
少ないチャンスでその場に立てた選手もいれば、チャンスを活かせず、その場を失った選手もいる。
これから社会に出れば、こんなことは日常的にある。
しかしこんなに小さい間は•••
小さい間だけは•••
葛藤した心が渦巻く。
涙が出た。
選手それぞれの想いを感じながら。
前日に亡くなった祖父に届いただろうか。
孫の、その想いは。
2014年5月7日やすのり
※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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