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打撃・三冠部門独占

「マサカ　オマエダッタトハ・・・」
とブランコは思ったのではないだろうか。

「なんか知らないうちにトップに立っちゃった・・・。」
と森野は思ったのではないだろうか。

スランプ中の森野は見ていて痛々しかった。
今年はだめなんじゃないか、そんな風にも思えた。
ヤクルト戦の乱闘の原因にもなった、
森野らしからぬデッドﾎﾞｰﾙへの抗議も
ストレスの表れであろう。

その森野が後半に入って調子を上げ、
なんとブランコを抜いて、打点部門のトップに立った。
森野自身も予期せぬことなのではないだろうか。
ブランコとのホームランの本数差を考慮しても、
打点のトップというのは、森野の勝負強さが際立っている。

森野と自分を重ね合わせていた。
自分自身、今年の前半はいろいろあって、
塞ぎこむことが多かった。
今年の後半戦、森野のようにとはいかなくても、
少しでも前進できたらと思う。

井端の首位打者、ブランコのホームランキング、
そして森野の打点王というバットマンレースのドラゴンズ独占を
心から願っている。

2009年8月17日やすのり

※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。