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ちづえ14世さんの遺書

お盆

お盆は好きな行事のひとつです。
死者を家に迎え、お盆の間ゆっくりしていってもらうんです。
その間にいつもいるお墓を掃除する。
だからどのお墓もほおずきのオレンジ色で華やぎ、とてもキレイです。

仏壇から位牌を出して、1日3度の食事を供えます。
かぼちゃを煮たものやそうめん、天ぷら。
その度チーンとお経をあげる。

ある時大きなトンボが迷い込んできました。
窓をあけて帰り道を作ってあげても全然出る気配がありません。
ふと、何年か前のおばあちゃんの言葉を思い出しました。
「今日トンボが来てね、中々外へ出て行かないの。おばあちゃんのまわりをぶんぶん飛んでずっとそばを離れないんだよ、あのトンボはきっとおじいちゃんかお父さんやね」って。
「そっか、おじいちゃんかお父さんなのね。」
私はそのままにしてしばらくトンボを眺めていました。

お盆最終日、夕方近くになると藁の船を川に流しに行きます。
藁の船にはお供えものの食べ物を少しと、なすで作った馬を入れます。
見えなくなってしばらくするとみんなで馬に乗り込んで帰っていくんだそうです。
今年は地球環境かなんたらで船を流すのが禁止になりました。
途中で止まってしまった船はゴミになるからだそうです。
ゴミ?
だって藁だし、なすだし、ゴミになんてならないはずじゃん。
いったいどこからどこまでをゴミと言うのか、
あたしにはさっぱりわかりません。
ちゃんと土にかえるものまでゴミ扱いされるこの状況、
なんだか先行き不安でなりません。

そんなこんなで今年のお盆が終わりました。
私は行ってきま〜すと手をふり、車で帰ってきました。
おじいちゃんやお父さんはちゃんと帰れたのでしょうか。

2009年8月17日ちづえ14世

ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。

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