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ちづえ14世さんの遺書

レジのみずたにさん

コンビニで買い物をして、さぁお会計でもしましょうか。

え、おばあちゃん?
しかもなんだかにつかわしくない相当なおばあちゃんでちょっとあせった。

まじか?商店街やん。
たのむでおばあちゃん、ちゃっちゃっとやってや。

え、みずたにさんって言うの?
名札に書かれたみずたにの文字に、気長にあったかい気持ちで見守ろうと決めた。

ご自由にお持ちください?
都会を歩いてるとよく配られるけど、田舎じゃなかなかもらえないのよね。
と、ポケットティッシュをひとついただく。

「もっと持っていっていいよ」とみずたにさん。
「ひとつで大丈夫です。どうもありがとうございます」
「ケーキあるけど持ってく?」とみずたにさん。

え、ケーキ?なんで?
みずたにさんはのろのろとそのケーキとやらを取りにでかけた。

あー、なんか次に待ってる人いるし、いったいどうしたらいいんだ。

ケーキとは、クリスマスケーキご予約の試食らしい。
小さなカップに入っていて、確かに「ご自由にお持ち帰りください」と書いてある。

「なんだかすいません、おいしくいただかせていただきますね」
「またおいしかったら予約してちょうだい」とみずたにさん。
おー、しっかり営業してるやん。

買ったものとカップケーキを袋に入れてもらって、
私はコンビニのレジを後にしたのである。

そっか、あたしはコンビニのレジ係はこうあるべきみたいなのが勝手にあったんだと思う。
試食ができるコンビニも初めてだったし、みずたにさんみたいな人も初めてだったし。

物がおいてあるだけで売れて行く時代は終わったんだ。
誰から何をどう買うのか・・・。
そっか、みずたにさんみたいな人が高速時代のコンビニのレジ係をまかされている、その事がなにか生きるヒントにつながった気がした。

2012年12月4日ちづえ14世

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