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ちづえ14世さんの遺書

トラウマ

ちょうど帰宅時に遭遇したのが事のはじまり。
上から降りてくる人の気配を感じながら玄関の扉をしめて、
すかさずピンポーンとなった。
とりあえずモニターでチェックしてみると、
ちゃんとスーツを着た男の人だった。
う〜ん、いつもなら居留守を使っちゃうパターンだ。
でも今帰ってきてるの知られてるし、困った、困った。

私には訪問販売のトラウマがしっかりある。
訪問販売のにいちゃんも大変やろな、
話だけでも聞いてってゆーてるからとりあえず話だけでも聞いたのだ。

家に常備する薬の販売だった。
定期的に訪問して、使った分だけお支払いするみたい。
そーいえば実家は昔はそうだった。

使った分だけをかなりアピールしてきてとても便利だと言う。
確かに・・・。
薬局がすごい遠くにある田舎やったら便利かもね、でも薬局すぐそこやし。
定期的に訪問もなんかめんどくさい気がする。

私は相手を傷つけないように、やんわりとお断りしつつ、
それでもなかなか引かない販売員さんの話を聞き続けた。

う〜ん、困った。
いくら言われても、多分私は買わないのだ。
だって話だけ聞いてくれればいいって、そー言ったじゃん。
いったいどうしたら帰ってくれるんだろう。
やっぱりちゃんときっぱりお断りしなきゃね。

しばらく時間がたって、きっぱりお断りをした。

すると、販売員さんの態度が変わった。
買う意思がないのなら、こんなに長く話しをしなければよかったみたいな事を言われた。
で、吐き捨てるような言葉を残して帰っていった。

なんなんだ、あの態度は。
最初は腹がたってどーしようもなかった。
私がいけなかったのか?

さんざん腹がたったあと、悲しい気持ちになった。
こんな悲しい思いをさせるなんて、もう最低、
で、また腹をたてる・・・その繰り返し。

それ依頼、どんな訪問販売にも居留守を使って息をひそめている。
もうあんな気持ちになるのはこりごりなのだ。

で、今回はインターンホン越しにすぐにちゃんとお断りした。
でた、話だけでも聞いてくださいパターンだ。
あかん、それがあかんのや。
もしかしたら本当にそうかもしれへんけど、
これはもうトラウマやからしょうがないんや、ごめんな。

トラウマって厄介。
でも、分厚い壁みたいに守ってくれる気もする。

2012年12月13日ちづえ14世

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