インターネットにお墓を作ろう！ - 人生まとめサイト【bochi】

立浪　LAST　GAME

６番　ファースト　立浪
のアナウンスにナゴヤドームがどよめきが起こる。
後から思えば、４番　ライト　ブランコのアナウンスで
気づくべきだった。
立浪の入場曲である「翼の折れたエンジェル」を４回聞いた。
落合の粋なはからいに、ただただ感謝である。

ライト前ヒット。
バットを折りながらもセンター前ヒット。
２塁ゴロ。
センターオーバーの２塁打。平田がホームに返って打点１。
この立浪の４打席を脳裏に焼き付けた。
忘れないでおこうと心に誓った。

立浪のスタメンによって、
ライトに回ったブランコの緊張が
伝わってくるようで、微笑ましかった。
ひとつのエラーを犯したが、観客は温かい目で見ていた。
「しゃ～ない、しゃーない」という言葉が飛交った。

１、２回と打ちこまれた川井に替わって、
１イニングを投げた今年のドラフト２位ルーキー
伊藤準規が良いピッチングを見せた。
１塁を守る立浪が、
「後の中日はまかせたぞ」という感じで
伊藤のグラブにそっとボールを渡すシーンが印象的だった。

涙なしの引退セレモニー。
その場に立ち会えたことに幸せを感じた。

友人が言った。
「俺らは巨人の３番の引退で野球を知り、
この子は中日の３番の引退で野球をはじめるんだな」
６歳の息子が３番のユニホームを着て、
立浪の名を連呼していたことに
幸せを感じた。

2009年10月1日やすのり

※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。