やすのりさんの遺書
1本のヒット
長かったトンネルをぬけた。
そして誰よりも父が喜んだ。
息子、7歳、小学1年。
入学とともに野球チームに入った。
7月の初試合。ノーヒット。
10月の試合。ノーヒット。
自信を失い、バッティングフォームも崩す
負のスパイラルに陥る。
練習のときでさえ打てなくなった。
そして昨日の3回目の試合。
息子にとっては3度目の正直だった。
ランナー満塁。
息子が顔をこわばらせ打席に立つ。
緊張していた反面、ボールは見えていた。
内角にきたボールに素直にバットが反応し、ショートへ強心。
ショートがボールを弾く間に3塁ランナー生還。
3試合目にして初ヒット、初打点をあげた。
たかが2試合ヒットがなかったこと。
でも本人にとってはつらく、長く感じた期間だった。
いつもはどうってことないように振舞っていたが、
「父さんぼくヒット打ちたいよ」
と嘆きに似た言葉を発したこともあった。
「打ったときどう思った?」
と聞いたら、
「うそだと思った」
という。
そこまで自分に対して自信を失っていた。
その日、自分の初ヒットのことを
絵日記に書いてる嬉しそうな息子を見て、
胸が熱くなる親馬鹿な父親であった。
2009年11月4日やすのり
※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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