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戦力外通告

ドラゴンズの期待の星である伊藤準規、背番号18。
伊藤がその番号を背負う前は、中里がその背番号であった。
その中里、今オフに中日から戦力外を通告された。

伸びのある150キロを超える速球を持ち、
ドラゴンズのエース候補として、2000年ドラフト１位入団。
大器と期待されながら、度重なる怪我により
長きに渡って２軍生活を余儀なくされる。
印象深いのは、2006年の対日ハムとの日本シリーズ。
その年で引退を表明していた新庄の泣きながらの現役最終打席。
マウンドに立った中里は、３球３振で新庄をねじ伏せた。

中里の戦力外を知ったとき、
胸のきゅっとした痛みを感じた。
ドラフトにより70人もの人間がプロの門を叩き、
押し出されるように、それに近い人間がこの世界から葬り去られる。
そんなことは理解していたつもりである。
しかし中里に関しては、個人的に期待してただけに
ショックを隠しきれないでいる。

岩瀬につなぐまでの中里、山井、浅尾の
トリプルセットアッパーを夢見ていた。
それが現実になることを待ち望んでいた。
それだけに今回の通告が非常に残念でならない。
中里の今後を危惧していたところに、
降ってわいたような巨人獲得の噂。
中日から他球団へ移籍した選手が、
移籍先で活躍した例は少なくない。
最近の顕著な例が楽天の鉄平であろう。

中里よ、鉄平のごとく巨人で再起を果してくれ。
あなたが巨人で活躍してくれたら、
どれだけ感慨深いだろう。
どれだけ勇気をもらえるだろう。
中日にとって手ごわい相手になったとしても構わない。
むしろそうなることを心から願っている。

2009年11月9日やすのり

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