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テレビ購入記念日

とうとう昨日、テレビの購入を決めてきた。
ついにこの人から買いたいと思う人に出会ったのだ。
インクを買いにきただけなのに、まさかテレビまで買ってしまうとは。
こーゆうのは出会いやから・・・
とりあえずポーンと手付金の4千円を入れてきた。

自分で仕事をしているせいか、
高いものを買う時はなるべくそーゆう人から買いたいと思う。
多少値段は違うけど、同じ商品ならばぜひその人の売り上げに貢献したいと思う。

年齢はあたしより少し若いぐらいか？
やたらぶあつい眼鏡をかけていて、ほわーんと話しかけてきた。
そんなに機種に詳しくないからなのか、
パンフレットを見て確認しながら正確に説明してくれた。
しかもパンフレットとの距離近いし・・・
それ、眼鏡の意味あるのか？と何度も思った。

押しは強い方ではない、むしろ弱すぎる。
15分ぐらいおしゃべりをして、あたしは購入を決めたのだ。
自信満々で応対してくれる店員さんはいっぱいいるけど、
今日は買わない事がわかると、対応がずさんになる事がよくあった。
そしてやっぱり買わずに帰ってくるのだ。

今日は買わない、見にきただけと伝えても彼は変わらなかった。
テレビのサイズで悩んでいる時も
「そんな事、家で考えてくる事やで」の面倒くさい表情もなかった。
あいかわらずパンフレットとの距離は近いし。

「じゃあ今日これ、買っていきます。
お金ないんで手付金ぐらいしか払えないけどいいですかねぇ」

彼はあきらかにびっくりしてた。

購入の手続きでいろんな用紙に記入した。
やっぱり確認する時の用紙との距離も近いし。
それから次回来店した時に私がする事を書いて渡してくれた。

あー、気持ち良く買い物ができてよかった！
がんばれ、あの人！！

2010年2月23日ちづえ14世

※ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。