ちづえ14世さんの遺書
治療レポート
朝青龍やレスラーの蝶野さんがお忍びでやってくる治療院が岐阜にある事を知り、
インターネットでリンクをたどってたどり着いた「千秀堂」。
私のお母さんはもう何十年も腰痛に悩まされていて、
症状を何とか軽減できれば・・・と母の日のプレゼントとして予約してみた。
キャンセル待ちで登録して、2ヶ月を過ぎた忘れた頃に電話があり、
昨日私も一緒に千秀堂に行ってみた。
のどかな田園地帯にぽつんとあり、
外から見たら治療院だと全然わからない。
確かにお忍びっぽい・・・でもなんでこんな所にわざわざ?
3時15分からの受付時間ですでに人はいっぱい。
座るいすがなくなってもどんどん人が入ってくる。
これだけ予約入れて私は2ヶ月待ちって・・・恐るべし神の手。
お母さんが呼ばれて中へ入っていった。
で、次はあたし。
中もむちゃくちゃ混んでいるし・・・。
お母さんがなんだか変な姿勢でぐったりしているように見えた。
大丈夫なのか、お母さん・・・。
とりあえずいすに座って背中に電気をあてるらしい。
で、その間にストレッチ体操をしろと。
そっか、あの変な姿勢でぐったり見えたのはこのストレッチ体操なのか。
で、それをあたしもこれからやるのね。
壁際のいすに人が並んで座ってるし、なんなんだこの混雑状況は。
頭が誰かの膝にあたりそうな勢い。
あかん、全然集中できへん。
それが終わるとまた待合室へ。
ここもさっきより混雑している。
あ〜あたしたちどうなっちゃうんだろ、
お母さん、えらいとこ連れて来ちゃってごめん、ごめんよぉ〜。
お母さんもこの状況にお疲れのご様子だった。
しばらく待って名前を呼ばれて中へ入っていった。
こんどは神の手と呼ばれる先生のカウンセリングと指圧らしい。
カウンセリングの最中、指圧待ちのお母さんは中央ベットにうつ伏せになっていた。
で、患者さんが所狭しと周りのいすに腰掛けて待っていて、
しかもストレッチしている人もいて、もーごったごた。
しかし、あの中央ベットゾーンはきついな。
よかった、あたしは入り口付近の壁際のベットだった。
指圧は若い男の人で、背骨から腰、足にかけての入念な指圧。
それから神の手がやってきて、骨盤の矯正?
もしや・・・
はい力抜いて〜ボキっ。
はい力抜いて〜ボキっ。
あ----------------------。
こんだけずれてるわけやね。
ずれてることは承知の事実、だけどこれは・・・。
でもなんだかんだ混雑してるし、
だだをこねて時間をとらせるわけにいかないし、
腹を決めるにはちょうどよかったかも。
それからまた待合室へ。
お母さん、大丈夫?
お母さんもボキボキをやられて相当腰にきていた。
骨が折れたらどうするのって・・・。
次は針治療。
そっか、ここのしくみがだんだんわかってきた。
だから入ってくる人は多くても全然人が減らないのか。
時間はすでに5時をまわっていて、
はじめからいた人もまだいる。
すると神の手がすこすこと待合室にやってきて、
私の隣に座っていたおばちゃんの顔に針を刺しだした。
まじで?
ここで?
え、そんなに?
おばちゃんはいつもの事よって顔して、そのまま顔から針をだして待っていた。
そうか、針治療のみだと予約がいらないってこの事だったのか。
なんかすごい、すごすぎるよ。
針治療で名前を呼ばれた。
正直針は勘弁してほしかった。
やったことないけど、怖いし・・・。
カーテンに囲まれたベットに通されて、
右腰を出して待っていた。
するとカーテンをあけて神の手がはいってきた。
「先生、初めてやからむっちゃ怖いです。軽めでお願いします。」
「大丈夫だから力抜いてねぇ〜」
あう、痛いやん。
刺す時けっこう痛いやん。
でも我慢できない事はないか。
そこに電流を流す。
変な感覚・・・。
なんかちょっと気持ち悪い。
針っていったい何に効くんだろう。
10分の治療を終えて待合室へ。
これで全治療過程終了。
時刻は6時半をまわっていて、
実際の治療時間は短いのかもしれないけど、
たっぷり堪能したという感じ。
神の手の説明を受けながら、
次の治療の予約を受ける。
「お母さんの方は相当悪いから毎日2回づつストレッチ体操をしてこのまま続けてもらった方がいいねぇ。できれば針治療だけでもまめに通ってもらえるといいねぇ」と。
とにもかくにも先生の印象はとてもよかった。
神の手と言われる人だからもっと傲慢かと思いきや、
そんな印象はひとつも感じられなかった。
たまたま有名人の治療で有名になっちゃったけど、
ひとりひとりの患者さんを思いやる一人の先生だった。
患者として、治療を行ってもらう上で大切にしたい事は、
熱心な姿勢から生まれる信頼関係。
一人で治すものではなく、先生と一緒に治そうと思える事。
がんばってみようと思わせてくれる事。
岐阜に住む神の手と呼ばれる先生は、
私も感じたように、
きっと患者さんひとりひとりに慕われているんだなぁ〜と
そんな事を思った。
だから患者は増え続ける・・・そして混雑する・・・か。
これはもうしょうがなさそう。
通い続ける事で、
お母さんの腰が少しでもよくなりますように。
2010年5月28日ちづえ14世
※ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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