ちづえ14世さんの遺書
いついつまでもお元気で。
今日、宝子さんからお便りが届きました。
達筆のブルーの文字です。
達筆すぎて少々理解するのが難しいけど、
これが宝子さんのお便りなんです。
宝子さんとは北海道へ向かう列車の中で出会い、
それぞれの旅についておしゃべりを楽しみました。
宝子さんは60歳をすぎてから一人で旅に出るようになったんです。
足が悪いので、駅から歩いてどこかへいけないけど、
近くの郵便局で1,000円を預金する、
これだといつどこへ行ったのか簡単にわかるでしょって、
通帳を見せていただきました。
日付と場所が正確に印字されていて、
これまでの宝子さんの旅の多さにびっくりしました。
わたしは初めての一人旅ですごく不安だったけど、
勇気をいっぱいもらいました。
宝子さんが教えてくれた「朝一番の電車に乗ること」という旅の心得、
私は毎日ふらふらで駅に向かい、一番早い列車に乗り込んだのです。
それが文通のきっかけで、思い出すとなつかしい10年以上前の話しです。
それから旅に出るたびにお便りをくれて、
私はこの場所で当時の事をなつかしく思い出すのです。
私の声にもちゃんと耳をかたむけてくれた
優しいほほえみのおばあちゃん、
ずっと忘れずに覚えていてくれる事、
そしてなによりご健在である事が、
うれしいなぁ〜と思います。
好きな事しよう、私の人生だもの。
宝子さんの言葉はとってもあったかで、
なつかしい記憶とともに私に伝わってきます。
今度の休みは電車でのんびり、
ちょっと遠くまで出かけてみよーっと。
2010年10月26日ちづえ14世
※ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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