ちづえ14世さんの遺書
耳なし芳一
そーいえば「耳なし芳一」の昔話、子供心に相当恐怖だった。
小さい頃、我が家には8mmビデオがあって、壁に映して日本昔話を見ていた。
レパートリーは3本。
多分3本を何度も見ていたんだと思う。
「耳なし芳一」と「かちかち山」と「おやゆび姫」をその日の気分によって。
って、今日は耳なし芳一が見たい気分ってどんな気分やねん。
目の見えない琵琶弾きの芳一。
両耳を切り取られて、血をだらだら流しながら琵琶を無心に弾くのだ。
多分クライマックスがそんなシーンだったと思う。
赤黒く流れ落ちる血と迫りくる琵琶の音、
おまけに体中にはお経が書いてあって、
かえって目を離せないぐらい怖かった。
恐怖だけ覚えているけど、あらすじは全く覚えていない。
そもそも両親はなんでそんな物語を子供たちに見せたんやろ。
親が子供に与えるものって、
こんな心を持った大人に育ってほしいという願いがこもってるとしたら、
私たちはどんな大人に育ってほしかったんだろう。
耳は簡単にとれる。
あまりの寒さの時、耳がぶらぶらぶらさがって、
今にもとれそうなのをイメージする。
これはきっと芳一の影響に違いない。
あたしはこんな大人に育ちました。
2011年2月23日ちづえ14世
※ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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