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頭痛外来

頭痛って病院に行くほどでもない思ってた。
鎮痛剤である程度軽減できるし、
首や肩の凝りを解消すればいいわけだしって。

長引く頭痛にどこか病院へ行ってみようと思った。
はて、いったい何科へいったらいいんだろう・・・。
こんな時はインターネット、
「岐阜　病院　頭痛」のキーワードを入力すると、すぐ教えてくれる。

脳神経外科？
なんかたいそうな病気に思えてくる。
家からも近いし、とりあえずここへ行ってみることにしよう。

受付のお姉さんに初めてですと伝えると、
すかさず頭痛ですかと聞かれた。
おーここはまさに頭痛の聖地なのか・・・

行った時間帯が良くなかった、
先生は不在で電話での診察となった。

とりあえず500mlの点滴をうって、
神経と筋肉をほぐすお薬をもらって帰ってきた。

で、明日また来るようにって。

次の日は先生に見てもらえた。
CTスキャンで頭の中を輪切りに撮影した。

血管が細くなって血のめぐりが悪くなってて、
しかもその血液がどろどろしてるらしい。
どろどろ？
どろどろという言葉のインパクトはすごい。
それはまるでスライムのようにゆっくりまとわりついて、
流れを妨げている。

そっか、あたしどろどろなんだ。
衝撃が強すぎて、プロフィールに付け足さなきゃって思った。

これから点滴を6回続けて、
その後でMRIをしましょうって。

そうか、だからみんな点滴お願いしますって言ってるのか。
点滴用の小さなベットには出たり入ったりして、
たえず人がひっきりなしに横になってる。
みんなどろどろで6回の点滴の最中なのだ。

看護婦さんと仲良くおしゃべり風の人は、6回目の人なのか。
私は昨日で3回目の点滴を終えて、
点滴は左右交互にやったほうがいいのかを聞いた。

スーツを来たサラリーマンの人は、
点滴しながらいびきをかきながら仮眠していた。
仮眠するにはちょうどいいって、そう看護婦さんに言っていた。

私は終わるタイミングが気になって、仮眠なんてとんでもない。
ただ横になって目を閉じ、そのいびきを聞いている。

いろんな人がいっぱいいるけれど、
みんな6回目のMRIに向けて点滴を消化してる。

2011年3月30日ちづえ14世

※ちづえ14世さんは現在存命中です。ちづえ14世さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。