やすのりさんの遺書
旅たち
前までは私がどんなに促しても、
「今のままがいい・・・」
と息子は頑なに拒否していた。
その気持ちは十分理解できた。
今のチームで、子供同士の人間関係も出来上がっている。
チームを変わるのは無理かなと、半ば諦めていた。
「とうさん、チーム変わるよ。ボク上手くなりたいんだ」
ある日突然、本当に突然すぎるくらいに私に言った。
「知らない子ばかりでもかまわない」
「今度の監督がどんなに怖くたって、上手くなれればそれでいい」
強気な言葉ばかり並べる息子。
嬉しい反面、少し違和感を覚えた。
そう言わせてしまっているのかと、心が痛くなる気持ちと
このタイミングを逃すまいと思う気持ちが交錯した。
そしてチームを変わるという前の晩。
「知らない子ばっかりで少し緊張する・・・」と息子は弱音をもらした。
「でもぼく、上手くなりたいんだ」と
自分に言い聞かせるように私に言った。
希望した51の背番号を背負い、
野球に熱中する息子の姿を想像していた。
2011年5月17日やすのり
※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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