やすのりさんの遺書
雪辱
「それはな、井端を見ておけばいいんだ。
井口じゃないぞ、井端だぞ」
息子に今日の試合がはじまる前にそう伝えた。
去年の日本シリーズと同じ対戦、同じ場所。
去年の日本シリーズはライトスタンド・ホーム応援席での観戦。
しかし今日はレフトスタンド、
しかも回りは黒の服をまとったファンばかり。
ビジター応援席にほど近い席での観戦であった。
今日のヒーローは中日・佐伯。
佐伯のバットが冴えわたった。
しかも佐伯の勝越し打のセンターオーバーは、
去年の日本シリーズ第7戦、
同じくセンターオーバーの決勝打を放った
岡田のグラブをあざ笑うかのようにかすめていった。
去年の無念を、今年新加入の佐伯が晴らした。
息子が野球チームを移籍して初めての試合が先日あった。
息子はスタメンでのセカンド起用を心から喜んだ。
しかし、セカンドはかつてのチームでは経験がない。
セカンドというポジションは外野の中継プレー、
ファースト及びセカンドのカバー、2盗の阻止など、
いろいろな動きが要求される。
それに戸惑い、悩んだ。
そして私に聞いてきた。
「セカンドの動きを教えてほしい・・・」
そう井端を見ておけばそれでいいんだ。
それで答えが見つかるはずだ。
と心の中でつぶやいた私の横で
息子は井口の応援に声を嗄らしていた。
2011年6月6日やすのり
※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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