やすのりさんの遺書
一つの命
「河野さんの家の前って点滅信号があるんですね、
酒屋さんが近くにあって・・・」
いたずらっぽく話す携帯の声。
「今、ボク河野さんの家の前にいるんです」
ベトナムで出会い、何のアポもなしで彼はやって来た。
茶褐色に濁るメコン河に沈む夕日を、一緒に見た。
ホーチミンの風を感じながらバイクタクシーの
ドライバーからのおごりの酒を酌み交わした。
あれから14年の月日が流れる。
彼の腕には、彼に体を預け安心して眠る一つの命。
14年の月日の流れが、こうも現実を変えてしまうのかと
唖然とする。
お互いに年をとってしまったことを改めて実感した。
「毎日、この子を風呂にいれるのがボクの仕事です」
テレながら話す彼の表情が印象的だった。
2012年1月9日やすのり
※やすのりさんは現在存命中です。やすのりさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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