レッド石黒さんの遺書
世代
とりあえず清志郎の曲を久しぶりにいっぱい聴いて過ごしているゴールデンウィーク。
労働者の日と平和憲法の日の間にまさか清志郎の日ができちゃうとは思ってもみませんでした。
普段からチェックしてるブログが昨日更新されてて、清志郎について触れてるみたいだったんで、なにげなく読んでたら
「高齢の人に人気がかなりあったようです」
って書いてあって膝が崩れそうになりました。
「高齢の人」ってのにカウンターパンチを喰らったのは確かですが、冷静に考えると石原裕次郎や美空ひばりが亡くなった時ブログ書いてたら、自分もそんなふうに書いたのかなって思います。
かと言って若い人からどうしてそんなに一大事なのか説明しろと言われても、それはそれで難題です。
日本語ロックを築き上げたそれはそれはすごい人なんだ、ってのもなんか違う気がするし。
個人的に清志郎の歌ってのは、わかるわかる、って共感みたいなので聴く歌とは全然違って、あたかも1対1の個人面談ような感覚でずっと聴いてきたような気がします。
ある時は「街ですれちがっただけでわかるようになるよ」って諭されたり、またある時は「世界が破滅するなんて嘘だろ」って迫られたり。
まあ錯覚乙って言われればそれまでなのですが、ありていに言えばロックンロールハイスクールの恩師みたいなもので、そんな人の言葉を噛み締めるようにして多感な時期を過ごしてきたのだから一大事になってもしょうがないです。
とは言え「世代的共感」と「世代的断絶」がこのゴールデンウィークに線引きされるのは寂しいなあと思いつついろいろ読んでたら、とても微笑ましいエピソードを見つけました。
清志郎を育てたお母さんが1969年11月4日、朝日新聞の身の上相談に送った「ギターにこる子供」という投書。
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18になる私の子供は小さい頃から寝起きのいい方ではありませんでしたが高三になってからは登校時間になっても起きず遅刻はしょっちゅう月に1回は休んでしまいます。
私どもも口がすっぱくなるほどいい、先生からも注意受けましたが一向に直そうとはしません。
性格は内向的でハキハキとはしませんがお友達には好かれているようです。
高校卒業後は美術大学に入る予定でしたが最近では進学したくはないといいます。
友達3人とギターで吹き込んだのをレコードにしたりあちらのホールあちらの放送局とあちこちで出演し時々は受けているそうです。
学校を休んだ日は一日中寝ています。
どうしても大学に行かないなら高校を出てお勤めをして欲しいと申しますとお勤めはいやだ!ギターのプロのなると申します。
私どもには何が何だか分からなくなりました。
プロには簡単になれるものでしょうか?
どうしたら学校に行かす事ができるんでしょうか?
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40年経っても変わらない母子のリアリティーを感じたのですがどうでしょう。
「お勤めはいやだ!ギターのプロになる」は「お勤めはいやだ!二次元ヲタになる」でも別にいいです。
有名人だとかはぜんぜん関係なくて、要はこんなふうにお母さんに心配かけてた人から自分はとてつもない影響を受けてきたんだぞ、と。
近い将来そんな話をする機会もあるのかな、と思いつつ全文引用させていただいたこどもの日。
徹子の部屋辞典(平成14年4月23日~)
http://www.h2.dion.ne.jp/~kinki-bc/z14-4-23.htm
2009年5月5日レッド石黒
※レッド石黒さんは現在存命中です。レッド石黒さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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