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レッド石黒さんの遺書

諸君!

今月で文藝春秋の『諸君!』が休刊になるらしいです。
一応何か書いておこうかと思ったのですが、正直これまであまりちゃんと読んだことがありません。
最終号の特集タイトル「日本への遺書」には咄嗟に反応してしまったものの、やはり立ち読みまでで、レジには至りませんでした。

かつて自分はどちらかと言うと『世界』を読むほうのタイプだったのですが、「諸君!」ってタイトルだけはイカしてるなって思ってました。
方向性は真逆だったものの「万国のプロレタリア団結せよ!」の「せよ!」ってのに相通じる感があったんだと思います。
純粋にカッコいい、と。
なんだかんだ言って『生徒諸君!』世代だし。
確かに今時じゃないのかもしれませんが、『生徒諸君!』だってリバイバルされたし、『メイド諸君!』ってのもあります。
決して言葉自体は枯れてないんじゃないでしょうか。

最近はネトウヨと呼ばれる人たちがたくさんいるので、そちら方面をターゲットにして、かつての『宝島』みたくサブカル路線に転向しちゃう手もあったんじゃないかと思うわけですが、広告のこと考えるとやっぱ無理か。
なんかほんともったいないです。

論壇がネットに移行してるのは事実だと思います。
新聞・雑誌の未来は決して明るくないですが、要は不特定多数に「諸君!」と呼びかけて団結を促さなければならないほどの理由がなくなっちゃったのかな。
昔は何らかの対抗勢力に立ち向かっていくために、みんなの力を結集することが必要だと、何の疑念もなく思ってました。
けど昭和天皇が亡くなって、ソ連が崩壊した1989〜1991年以降はそういうのってあんましなくなった気がします。

確かにさまざまな価値観を持った人たちが、ひとつの目的のために力を結集するのって、最優先事項である目的以外の部分でものすごく余分なエネルギーが必要になります。
連合赤軍とかの例を持ちだすまでもなく。
その必要がなくなるってのはいいことなのかもしれないけど、なんかちょっとうら寂しい気もするわけで・・・。

ヘンテコな話になっちゃって失礼しました。
最後はこれで締めときます。
有権者諸君!

2009年5月28日レッド石黒

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