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セブの闘鶏

ひょんなことでセブ島に行ってきました。
日本から外に出るのはおよそ10年ぶり。
しかし東南アジア独特の排ガスと騒音を浴びると、なぜか生き返った気分になるんだから不思議なものです。

今回一番ワクワクしたのは闘鶏場。
基本的にのんびりした島なんだけど、ここだけは男たちの一種異様なムードが漂ってました。

闘鶏は、足にナイフをくくりつけた（この発想がスゴイ！）鶏が1対1で戦い、この勝敗を予想してベットするギャンブル。
試合はだいたい1分くらいで決着がつきます。
ナイフを使って文字通り相手の息の根を止めたら勝ち。
これを1日50〜60試合やるみたいです。

投票所といったものはなく、鶏の登場とともに皆スタンドで大声を出して掛け金をコールするわけですが、この時ばかりは日本ダービーもかなわないくらいの熱気に包まれます。
しかし戦うのはただの鶏。
みんな何を根拠に予想しているのかさっぱりわかりませんでした。

負けた鶏はすぐさま焼鳥やスープになるようで、実に合理的というか、まさにアジアって感じです。
いつまでも動物愛護団体の圧力に負けない文化であり続けますように。

いちおう試合の映像をアップしておきました。

2009年9月4日レッド石黒

※レッド石黒さんは現在存命中です。レッド石黒さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。