レッド石黒さんの遺書
小学四年生
先日小学館の『小学五年生』『小学六年生』の休刊が発表されました。
由緒ある雑誌だけに残念な気もしますが、これだけ趣味嗜好が多様化して、情報が溢れかえってる時代なんだから、無理もないのかもしれません。
むしろよくここまでもったなあって気さえします。
自分たちの頃ですら読んでる奴ってあんまし見なかった。
漫画を除けば、明星、平凡、ロードショー、スクリーン、プレイボーイ・・・。
六年生ん時のクラスで当時プレイボーイに連載されてた本宮ひろ志の『俺の空』、男女問わずみんなで回し読みしてたの憶えてます。
男子は勃起や射精がはじまって、女子は生理がはじまったりするわけだから、大人同様、動物としての現実的な命題を否応なく突きつけられる世代なわけです。
学年で輪切りにされて心地よい歳でもない。
じゃあ四年生はどうかっていうと、その辺がかなり微妙な年頃なのかと。
五、六年生が夢3・現実7だとすれば、それがちょうど半々くらいな。
自分たちで言えば「およげ!たいやきくん」が大ヒットしてた時代。
この歌はその頃の気持ちをほんとうまく代弁してて、振り返ってみれば、近い将来海で泳げるたいやきになるか、人に食べられるたいやきになるかの瀬戸際だったような気がします。
夢と現実が脳内で錯綜してたあの頃。
そんなわけで地元住民を震撼させた宗教テロから1週間。
戸田のビン・ラディンは、蓋を開けてみたら10歳、小学四年生の少年でした。
確かに火のもつ絶妙な曲線と輝きは本当に美しい。
またそれが大きくなればなるほどえも言われぬダイナミズムが視覚を通して脳と脊髄を刺激してきます。
考えてみればスクラップ&ビルドな時代を作り上げてきたのは我々なんだし、10歳の少年からしてみれば500年の歴史が灰になることなんて知ったことじゃない。
めらめらと燃え盛る炎に彩られた夢の世界。
ただ昔も今も、たいやきのくせして泳ぐんだったらよっぽどうまく泳がないと、いつか釣り竿に引っかかっておじさんに食べられちゃうぞ、ってことだけは変わらない教訓のように思います。
人に迷惑かけちゃいけないとは言わないけど、迷惑かけない泳ぎ方のほうが長いこと海を楽しめます。
少年少女よ。
できれば君たちにはいつまでも気持ちよく泳いでいてほしいので。
おまけです。在りし日の西照寺。
画像右上のボタンでフルスクリーン表示して門の中央を拡大していくと、おそらくこれに火をつけたのであろう本堂の障子もちゃんと見えます。
そのうちこの写真も更新されるんだろうけど、とりあえずGoogleに感謝。
あとYouTubeに事件翌日の報道映像があったのでいちおう貼っときます。
2009年11月10日レッド石黒
※レッド石黒さんは現在存命中です。レッド石黒さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
ログイン
bochi運営室からのお知らせ
- 2018年06月24日
- 総括の順位選択仕様変更
- 2018年04月04日
- bochi10周年記念おまいレージ10倍キャンペ
- 2018年01月25日
- 平均余命を更新しました
- 2018年01月23日
- お墓の天候が反映されない不具合について
- 2016年11月14日
- 音楽プレーヤーの埋め込みについて
- 2014年02月21日
- お墓の天気について
- 2013年12月16日
- メインメニューデザイン変更