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レッド石黒さんの遺書

黒木氏の死を悼む

去る11月2日、元警察官ジャーナリストの黒木昭雄氏が遺体となって発見された。
これについてはtwitterをはじめ、さまざまな憶測が飛び交っていたが、9日に発売された週刊朝日の記事を読んで、それが自死であることを確認した。
確認したというよりは、そうして自分を納得させた。
自殺であれ他殺であれ、悲しい気持ちに変わりはないが、少なくとも自らの意思によってそれがなされたということは、わずかながら救いにはなる。

黒木氏は2008年に起こった「岩手17歳女性殺害事件」をずっと追っていた。
「三陸ミステリー」とも呼ばれるこの事件は不可解な謎に満ちあふれている。
今年5月に放送されたテレビ朝日の「ザ・スクープスペシャル」は、事件後の彼の取材(捜査)の成果をわかりやすく描いている。



黒木氏はこの事件について、警察が明らかに何かを隠していると踏んでいた。
それに呼応して、被害者の遺族と容疑者の家族が警察に対し再捜査を要求した。
田野畑村村民2600人余も岩手県に署名を提出し、あらためて事件解明を求めた。
これらは黒木氏が関係者や地元民と真摯に向かい合うことによって導いたベクトルだ。
しかし警察は「捜査中」を盾に黙殺した。
ほとんどのメディアが黙殺した。
黒木氏の無念は推し量って余りある。

それでも彼はくじけなかった。
慣れないブログやYouTube、twitterを駆使して、真相の解明を追求し続けた。
『黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」』というブログタイトルが示すとおり、彼は孤独な戦いを続けた。
私財を投入して取材を続け、数百万円の借金をつくっても決して追求をやめなかった。

11月1日。
岩手県警は手配中の容疑者とされる小原勝幸の懸賞金をこれまでの100万円から300万円に増額した。
当日の黒木氏(@kuroki_akio)のツイート。

そしてこの夜、黒木氏は亡き父親の墓の傍らで帰らぬ人となった。

転載・拡散。
これは尖閣ビデオの例を持ち出すまでもなく、21世紀の社会において、無力な我々に授けられた最大の武器だ。
「黒木さんの死は周到に準備した覚悟の自殺でした。死をもって岩手県警の疑惑を訴えたのです。黒木さんの最後のツイートの拡散をお願いします」
生前黒木氏と親しかった山口一臣氏はそう語る。
この事件を決して風化させないこと。
今はそれこそが黒木氏に対する何よりの供養だと思う。
事件はまだ終わっていない。


黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki

2010年11月10日レッド石黒

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