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レッド石黒さんの遺書

クラウドアイドル

ちょっと前話題になったAKB総選挙。
個人的には子どもたちが民主主義の仕組みに触れるいい機会だと思うのだけど、これだけ規模が大きくなると賛否両論飛び交うのはいたしかたないのかもしれない。
岡村さんの逆ホスト発言もある意味的を得てる。
いくらCDたくさん買って推しメンが順位上げてもお触りと言えば握手くらい。
確かにそうだ。

そもそも「会いに行けるアイドル」というコンセプト自体が自己矛盾で成り立っている。
アイドルとは「偶像」であり、気軽に会いに行けちゃったりしてはいけないのだ。
仮にコンセプトを許容したとして、ホスト対お客の関係性が成り立つのはあくまで「会いに行ける > アイドル」の状態であることが前提だ。
AKBもかつてはそうだった。
しかし人気の上昇とともにシーソーのバランスが逆転し、「会いに行ける < アイドル」になればなるほど、ホストクラブ的な感覚は残像でしかなくなる。
そしてその残像がおかしな空気を生み出してるんだと思う。

今もホストクラブ的な意味で「会いに行ける > アイドル」にこだわりたい人は、AKBN0を応援すればいい。



応援すれば「クライアントさま」ってありがたがってくれるし、うまくいけばデートもできる。
ただしAKBN0はこのところ残念なお知らせが相次いでいる。
禁止事項とされている「クライアントさま」とのプライベートでの接触が発覚したためだ。
このへんが「会いに行ける > アイドル」の限界なのかもしれない。

でもってグリコ。
江口愛実。



これはもう本当の意味でのアイドルだ。
決して会うことのできない偶像。
しかも「推し面メーカー」を使えば自分だけの江口愛実をつくることができる。
http://www.icenomi.com/oshimen/

これを見た時、ちょっと前に読んだ『クラウドおかあさん』を思い出した。
死んだお母さんがクラウドサービスの中で生き続け、息子とチャットするという話。
「クラウドおかあさん」は確かに「存在」していた。
江口愛実がそこに「存在」するように。

技術的に言えばAKBにはサンプリングソースが豊富にあるので、テキストを合成してTwitterでbot化したり、初音ミクみたいに自分で作った歌を歌わせることだってできるだろう。
しかしそんなことは瑣末なことだ。

ある種の年頃にお母さんが必要であるように、ある種の年頃にアイドルは必要とされる。
クラウドアイドル。
それは図らずも失われたアイドルに対するピュアでクールな回答なのかもしれない。

2011年6月21日レッド石黒

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