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レッド石黒さんの遺書

さざれいしのいわお

夏休みの自由研究です(ってもう遅過ぎだけど)。
今年の夏休み、唯一遠出したのが浜松の竜ヶ岩洞でした。
なんでも「東海地方最大級の観光鍾乳洞」らしい。
お目当てはさざれ石。
さざれ石と言えば日本の国歌「君が代」。
「さざれ〜いしの〜いわおとなりて〜」ってヤツ。
いつの間にか国旗国歌法なんてのが制定されて、最近は大阪あたりで強制されてるとか。
子供の頃はあんまし気にしたことなかったけど、そろそろちゃんと見とかなきゃって思って行ってきました。

そもそもライク・ア・ローリング・ストーン世代からすると(世代は関係ないか)、岩が転がって石になってくさまはイメージできても、小さな石が岩になるってのはどうにもピンとこない。
それが今回実物を見に行って、恥ずかしながらようやく理解できました。
要は石灰岩が雨で溶けていくうちに生じた炭酸カルシウムや水酸化鉄が小石と小石の間を埋めていって、自然にコンクリートみたいなのが作られてくようなイメージかと。
しかしそれが岩にまでなるには半端ない年月がかかるわけで、それほどまでに長く(しかも苔が生えるくらい)天皇の時代が続くことを祈った歌だったんだと思うと、すごいメタファーだなあと今さらながらに感心しました。
古今和歌集の時代にはさざれ石ってけっこうメジャーだったんだろか。

ともあれそんなさざれ石をフィーチャーした歌が明治政府によって担ぎ上げられたわけで。
そもそもこの歌を国歌に推薦したのは西郷隆盛の親戚の大山巌で、「いわお」って自分の名前が入ってるからこれにしたんっじゃないかってずっと思ってたんだけど。
富国強兵のもと、極東の石みたいにちっちゃな島国が無理矢理このアジアを大東亜共栄圏って名の大きな岩にしていく戦略の象徴だったのかな。
でもこれちょっと解釈を変えればけっこうイケてる歌詞のような気もするんです。

君が生きてるこのインターネットの時代。
個人個人は確かに小さな石のようなものだけど、それがうまくつながればとてつもなく大きな力になるんだよ。
そんなひとりひとりの力が活かされる時代がずっと続きますように、と。

日本に住んでる限りこの歌を国歌として受け入れざるをえないなら、新しい解釈をでっちあげて浸透させればいい。
「The Reign of Our Emperor」じゃなくて「Your Times」とか「You Are Time」とか。
国際試合の前に「君たちの時代だよ」って歌う国はちょっとかっこいいかもしれません。

そんなわけで今日は1979年にリリースされた、マーク・スチュアート率いるポップ・グループの名曲「We Are Time」でお別れです。

2011年9月25日レッド石黒

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