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ekkoさんの遺書

携帯の中の思い出

先日、胸がキュンとなるような出来事がありました。

と、言っても・・・心ときめくような、キュン という事ではないのですが、一緒に住んでいる義父のひと言でした。
突然、携帯電話 を私に差し出して、こう言ったのです。

「○○と××の電話番号、削除してくれるか・・・2人とも死んじまったから、かかってくるわけないしな 

義父は、笑ってそう言いました。
でも、その笑顔がなんだか・・・とても、さみしく感じたのです。
私が、結婚して10年以上が経ちました。
義父が、同級生だった方や同僚だった方などの、お通夜やお葬式に行く姿を何度も見ています。
もちろん、携帯電話 に登録されていた、2人の同級生のお通夜もお葬式
行ってきたのを知っています。
「寒い時に、今どき寺でやるなんてなぁ・・・」「ガンが見つかってから、すぐ死ぬもんだなぁ~」
義父は、どの言葉も、時には笑顔 を見せながら、話してくれました。
でも、それが逆に・・・悲しそうでもありました 

旦那さんが、教えてくれました。
携帯電話 に登録されていた2人は、特に仲が良く、家族ぐるみの付き合いだったそうです 

一瞬、削除してしまうのをためらいましたが・・・着信履歴や届いたメール は、残っていると思うので・・・それだけでも、救いですよね 
亡くなった人との、つながりは・・・携帯電話 に残しておいては、だめなんでしょうか?
たしかに、もう着信もこないし、メール も、こないはずです。
でも、つながっていたいと思いますよね?

義父も義母も、いつも元気で子供達の面倒も、よく見てくれます。
本当に、ありがたいと思って、毎日一緒に暮らしています・・・が、いつか・・・いなくなるなんてこと・・・全然考えてもいなかったです 
携帯 のデータを亡くなったから、削除するなんてこと・・・ないほうがいいですね 

2009年12月17日ekko

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