ekkoさんの遺書
命について~臓器移植・お盆・終戦~
只今、日付は8月17日・・・。
この1週間は、子供たちも私も旦那さんも・・・ドタバタと夏休みを過ごしていました
いつもの夏休み、盆休みと変わりなく時は経っていったのですが・・・私は、それなりに考えさせられることがありました。
お盆休みに実家に帰り・・・亡くなったおじいちゃん、おばあちゃんが帰ってきているということ。
子供たちは、初めて・・・お坊さんが読むお経を聞きながら、不思議そうに仏壇と遺影をながめていたのです。
「死んだ人は、死んだままじゃないの?」
息子のひと言・・・たしかに、どこにも私のおじいちゃんもおばあちゃんも、いませんでした。
15日・・・65回目の終戦記念日。
「65年、戦争をしていない国を誇るべきだ」と誰かがテレビで言っていた。
そして、旦那さんが・・・「江戸時代は、300年だぞ」と言った。
今年になって、戦争を体験した人たちが、今まで語らなかったことをしゃべり始めたという。
「自分が高齢になったしまったので・・・」と言っていたおじいさん。
語られた内容を、これまたテレビで見て・・・号泣してしまった
「原爆が落とされてから、がれきに下敷きになった後輩を助けに行ったが・・・助けてあげることができなかったと・・・。」
「残念だけど・・・君は、このままここで死ぬしかない・・・と言って、見捨てていくしかなかったんだ・・・」
と涙を流し ながら、おじいさんは言っていた。
そして、そのがれきに埋もれていた男の子は・・・「先輩、僕は悔しいです」とだけ、言って息絶えていったそうです。
何のために、戦争しているんだろう・・・って、きっとみんな、わからなくなってくるんだろうな・・・。
兄弟喧嘩とかも、そうだ・・・理由は、何だったっけ
先日の子供たちなんて「お兄ちゃんの、じゃがりこの方が1本多かった」という理由だった。
さすがに、じゃがりこ1本では・・・殺し合いをしないけど、その程度の理由からスタートしてるんだろうなって思ってしまう
そして、臓器移植の話。
先日・・・家族の承諾で、脳死判定を受けた男性の移植手術が行われた。
10日の夜までに男性の臓器が、全国5か所の病院 で5人の患者さんに移植されたのだ。
たった1人・・・1つの命が・・・5人の人々の命をつないだのだ。
いろいろと、賛否両論言われているようだけど・・・私は、良いことだと思います。
そして・・・もし、もしも私が脳死と判定されたら、使える臓器をすべて提供してもらってもいいと思ってます。
まさに・・・遺書に報告していますが・・・一応、ドナーカードも持ってます。
体が小っこいので・・・お役に立つかわかんないけど・・・。
最後に・・・子供に買ってあげて、先日総括でも紹介した本から・・・。
Q どうして、ひとは死ぬの?
死は、僕らを怖がらせ、僕らは死をわすれたくて、まるで自分が不老不死であるかのようにふるまってみたりする。
でも、僕らはみんな、いつか死ぬ。
くたびれてかもしれないし、誰かに場所をゆずるためかもしれない。
天国に行くためかもしれないし、たんに、そういうものだからかもしれない。
理由はどうあれ、僕らはみんな、いつか死ぬ。
目の前に広がる人生と、そして、その先にあらわれてくるはずの死に、どう向き合ってゆけばいいのか。
それを考えるはじめの一歩として、僕らは、まず、この現実を、きちんと受け止めるべきなんだ。
こども哲学 人生ってなに? より
2010年8月17日ekko
※ekkoさんは現在存命中です。ekkoさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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