ekkoさんの遺書
2011.9.11 あの日から・・・。
東日本大震災・・・あの日から、半年。
めまいかと思っていた、長い長い揺れ。
地震と知ってから、急いで外に出て、子供たちの帰ってくるのを確認してホッとした。
その後・・・テレビで見て知る、関東・東北地方の現状。
ゾッとした・・・。
嘘でしょ?・・・と思った。
人は、何もできずに・・・ただ座り込み、ただ呆然と眺め、ただただ・・・生きていくしかなかった。
アメリカ同時多発テロ・・・あの日から、10年。
2001年5月11日に待望の息子が生まれ、[今日で4ヶ月になりました]なんて喜んで、育児日記をつけていた。
たぶん、ニュースステーション・・・1機目の飛行機が突っ込んだのは、息子にミルクをあげて寝させようとしていた時だった。
(ずいぶん、大きな事故だな・・・)
それから、少し経って・・・同じビルに、2機目の飛行機が反対側から突っ込んだ。
悲鳴と叫び声が、テレビから聞こえてきた。
私は息子を抱っこしたまま、テレビの前で呆然としてしまった。
他の場所でも、飛行機が墜落したとのこと・・・。
アメリカが・・・1日で、どうかなってしまった。
旦那さんは「戦争が始まるかもな・・・」って、真夜中・・・テレビの映像を見ながらつぶやいた。
戦争なんて、冗談じゃない・・・本当に、そう思った。
真っ先に、家族のことを考えた。
きっと、日本は戦争をしないだろう・・・でも、もし戦争になったら。
男の人たちは、兵士となって戦地に向かい・・・戦うことになる。
せっかく知り合って結婚し、せっかく苦労して生まれてきた息子にも会えなくなったり、せっかく生まれてきた自分の命をかけて戦うなんて・・・。
20代前半の頃、初めてできた彼氏は、ちょっと変わっている子だった。
「幽霊と話ができる」なんて言い出したり、元の彼女の話を聞いてもいないのに何度もしてくれたり・・・おもしろい子だった。
携帯のない時代に、いつも夜中・・・0時から1時頃に電話をかけてきた。
正直・・・迷惑だったから、やめてもらうように伝えたことがある。
そしたら
「明日がこないと嫌だから・・・日付が変わってから、電話した」って・・・そのときは、(何言ってんだっ!)て思ってたけど、今は、彼の言ってたことがわかる気がする。
あの日から・・・いろいろなあの日から、明日が来て・・・また明日が来て・・・今がある。
だけど、私にとっての明日は・・・来ないかもしれない。
あの日のあの出来事があってから、私の考え方が変わった。
大切な人が、いなくなることを考えると・・・本当に、胸が苦しくなってくる。
でも、何が起きるかわからない。
自分では、どうしようもないことばかりで・・・考えないようにするけれど、いつどうなってしまうか、わからないから。
明日を大切にしなくちゃね。
2011年9月11日ekko
※ekkoさんは現在存命中です。ekkoさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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