ekkoさんの遺書
PUNKS NOT DEAD !!!!!
今でも忘れない・・・大阪の三角公園で、真夏の暑い日に見たカップル。
髪の毛を、モヒカンにして、セッズのTシャツの上から鋲のいっぱいついた革ジャンを着て、真っ黒なピッチピチのジーパンに真っ赤なケツあてして、ドクターマーチンのごっついブーツ履いてた男の子。
チェック柄の首のつまった細身のブラウスに、黒のお尻がポコッと突き出た後ろの裾が長いなんとも不思議なスカートに、これまたチェックのハイソックス、ロッキンホースと呼ばれる厚底の靴・・・全身、ヴィヴィアンウエストウッドで着飾った女の子。
2人とも、うちの旦那さんが言っていたように、めっちゃめちゃ体が細いのに、その細さを強調して、逆に目立っていてカッコよかった。
パンクファッションについて、もっと早く知っていたら・・・私は、自分の体型で、こんなに悩まなかったかもしれないな・・・。
結婚する前、旦那さんは私に、細い体を逆に生かすような格好をするように勧めてくれた。
そんな旦那さん、中年(怒られるかな?)になった今でも、細いジーパン、ドクターマーチンの靴やコンバースのハイカットシューズを履いている。
正直、パンクの格好は・・・自分じゃなかなかできません。
初めて、お金を貯めこんでヴィヴィアンウエストウッドの服で全身着飾ったことがあるけど・・・ガイコツが歩いているみたいで、私は(アカンな~)って思ったもんな(笑)
でも、働いていたROBOTで・・・皮パン、ラバーソール、セッズのモヘアのセーター、Tシャツを購入し着ていても(アカンな~)とは思わなかった。
ROBOTのスタッフさんからも・・・いろいろとパンクのファッションや音楽について教えてもらった。
たった5年だったけど、ROBOTで働けたのは本当の本当に、楽しかったし・・・皆さんには、感謝しているんです。
あの頃に比べたら、パンクのファッションしている子は激減していると思います。
だから、名古屋が拠点だったはずのA STORE ROBOTは、東京に1店舗のみとなってしまいました。
先日、たまたま行く用事があって、お店に顔を出しました。
店長のYさんも、お世話になった方で・・・ちょうど、菊池茂夫さんの写真展が開催されていて・・・たくさん、有名アーティストの写真を見てきた。
ピストルズ、ラモーンズ、クラッシュ、ダムド・・・あまり詳しくない私が見ても鳥肌が立った。
パンク好きな人は、本当にたまらないと思う・・・。
あっ、もう1個・・・パンクの写真展に行ってきました。
名古屋ハックフィンファクトリーにておこなわれている(16日まで)片岡冬樹さんの写真展!
娘を連れて行ったのと、ライブをおこなうバンドの方々がたくさんいたので、全部は見ることができませんでしたが・・・また鳥肌が立ちました。
そして、私は気がついたことがある・・・パンクの格好している人。
ライブをやっている人を見るのが好きだってこと。
音楽が聴こえてきそうなほど、近くてリアルで躍動していて・・・写真に写っている、みんな良い表情をしている。
パンクは、反社会的とか攻撃的リズムとか批判的な政治的思想とか、いろいろ言われているけど・・・音楽で何かが動かせるのなら、そんなすごいことはないと思う。
パンクのファッションも音楽も、個人個人のちゃんとした意思表示で、私にとっては、うらやましいモノの1つなんです。
だから、無くなって欲しくないんです。
A STORE ROBOTも、菊池さんや片岡さんが撮影した、たくさんの写真も、パンクロックのバンドも、パンクファッションに身をつつんだ人も、パンクをこれからも好きでいてほしいんです。
自分の意思を・・・しっかり持つこと・・・それがパンクですよね?
最近、CMで耳にするシド・ヴィシャスのマイウェイの歌詞のように、私は、それを私の方法でした♪って・・・ね。
菊池茂夫さん
http://shigeojone.exblog.jp/
片岡冬樹さん写真展
http://huckfinn.co.jp/top.html
2011年10月15日ekko
※ekkoさんは現在存命中です。ekkoさんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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