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悪狗陀 狸人さんの遺書

A Sense of Humor

彼は反骨ロックだったとか、
愛と平和だったとか、
イマーノ氏の訃報における
マスコミの論調とは違うことを書きます。

僕にとっての「忌野清志郎」は、
ユーモアの脳内師匠でした。

ロックもジャズも、
もちろん絵画だって演劇だって、
ありとあらゆる表現には” A Sense of Humor”が
含まれていると思います。
(ジャズ的なユーモアを体現してくれたのは
まさに「タモリ」がそうであったと思います)

キヨシローの何が良かったかって、
彼の持つユーモアのセンスだったと僕は思います。
表現における大切なスパイスみたいもの。

ユーモアを持っている人は数多いるけど、
センスがいいな、と思える人は数少ないのです。
センスというのは、ベクトルの方向性みたいなもの。
その方向性に衝撃を受けまくったのだ。

これから先、生きていくなかで
鼻血が出るほど、かなしい気分の時にも、
足に錘をつけられるような、つらい時代の時も、
果たして、ユーモアを片手に
僕は僕を笑い飛ばせることができるだろうか。
できるようになりたい。
ていうか、できたい。
そういうふうにワタシはなりたい。

「僕らは薄着で笑っちゃう」のだ。

2009年5月6日悪狗陀 狸人

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