悪狗陀 狸人さんの遺書
死は誰にも等しく
門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし
あまりにも有名な一休サンの句ですが、
正月に死を考えるのは一興かな、と思いまして。
さて、私の演劇の師匠であるN氏に年末お会いして
鮭定食食べてたら、突然「遺書書いたんだよね」と。
「おまえ、オレが死んだら知らせて欲しい?」と。
葬式もしなければ戒名もいらない、それでもって
近親者にしか死の知らせもしないと仰る。
ていうかピンピンしてるじゃないですか、
そりゃ去年の今頃はN氏、三途の川の手前で彷徨ってましたが。
その師匠が、ときどきオススメの映画を教えてくれるんですが、
そのなかに「これオレの中では対になってるんだよね」と
言ってすすめてくれたのが、
『監督失格』と『エンディングノート』でした。
http://www.ending-note.com/
http://k-shikkaku.com/
『監督失格』はロードショーになってたので
昨秋に観たのですが、
「田舎ぢゃやってねえだろ」と言われた『エンディングノート』、
正月明けに当地の単館上映館でやっとこさ観る機会があり。
私は昨年、春にがんの父を亡くし
夏に大学時代の友人を自死で喪いました。
彼らの死について、
自分の内でまだきちんと整理がつかないままでいます。
ただ思うことは、死は誰にでも等しく訪れるということ。
映画のなかの
林由美香嬢の死も、砂田さんのお父さんの死も
観ている私にとっては等しく感じました。
世間はいろいろ言うでしょう。
無念の死だとか、家族に看取られて幸せな最期でした、とか。
周りの人はいろいろ言うでしょう。
いろいろ言うのが人ってもんです、
勝手に言わせておきましょう。
死は現象が無くなるだけだと思うのです。
本質が後に残れば良いのです。
それを遺った人が感じて生きてゆけばいいのだと、
僕はお正月に思いました。
一里塚 どれだけ歩けば 岸へ往く
2012年1月14日悪狗陀 狸人
※悪狗陀 狸人さんは現在存命中です。悪狗陀 狸人さんの一般公開遺書アーカイブはこちらです。
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