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悪狗陀 狸人さんの遺書

アイデン&ティティ

「お名前は?」
「ボブ・ディランだ」
「何をしているの?」
「ツアーに行くところだ」――。
「で、あなたは誰?」
「ディラン」
「知らん」

世界で最も有名な米シンガー・ソングライターの一人、
ボブ・ディランさん(68)が
先月、警官に職務質問され
身分証の提示を求められていたことが
米国で話題になっている。
警官2人は20代。
いずれもディランさんのことを知らなかったようだ。

本国でもディランを知らない世代が
出現しているとは驚きだが、
僕にとってのディランは中央線にいる幽霊のことだった。
村上春樹的にいえば、それはディラン的なもの
といえるかもしれない。(爆)

ディラン的なものに憧れ、
ディラン的なものになろうとした。
なれっこないんだけど。

15年以上も前の話。
大学の同期のヨコイくんの友人だったグロさんが、
名古屋から高円寺にやって来た。
やって来たというか、
環七の近くのアパートに住んでいた。
(*ヨコイくんは横井ではなく、
当時ヨコイと書いていた。
おそらく、彼のことなので
某スパゲッティ屋を意識してたのではないかと
僕は思う。)

僕はその頃、阿佐ヶ谷の平屋を半分借りて
クレイジーな生活をしていて、
グロさんとたまに遊んだ。
ディラン的にだ。

その頃、僕の友人のひとりに秋山さんがいた。
僕よりクレイジーなディラン的な友人だ。
僕は秋山さんをグロさんに会わせたり、
一緒に遊んだり、
つまりディラン的な時間を共にした。
わずかの時間だけど、ディラン的には
時間の引き延ばし現象(笑)が起きていた。

失礼、まくらが長過ぎた。
意味のない散文詩みたいだ。

月曜の夜、その3人が名古屋の「京加茂」さんで会食した。

秋山さんとグロさんは15年ぶりだ。
縁があるのだな、と思う。
だってさ、もしかしたら死ぬまで
会わなかった可能性もあるんじゃん。
会わない人生もあるじゃん。
つうか、また「京加茂」さん行ったのも何かのご縁だし。

bochiのおかげで、
渋谷ジャンジャンや、北海道のユースホステルや、
いろんなところで会ったことのある
方々とネットを通じて再会(?)できたみたい。
これもご縁だと思う。感謝。

時間は風のように吹いてゆくけど、
ただ過ぎてゆくのではなく、
薄いパイ生地のように
積み重なっていくものだ、と思った夜だった。
だから食べるとサクサクする。
これが時間の味わいだと思う。
15年重ねたパイの味。

秋山さんは太った。ヴァンモリソンみたい。
僕も太った。タカ&トシの太ったほうみたい。
グロさんは、あまり変わらない。

Nothing's gonna change.
Times are gonna change.

2009年8月19日悪狗陀 狸人

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