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悪狗陀 狸人さんの遺書

鍼灸師の不養生

恥ずかしい…。賃子を見られるよりも恥ずかしい。
こんな恥ずかしい話は滅多にないので、書いておきます。
実は、生まれて初めてギックリ腰になりました。

それもタイミングが悪いことに、静岡の患者さんのお宅。
夕方に治療が終わって、お母さんと精算をしようと思って
居間で正座をしたとき、グキィーっと腰から背中の真ん中にかけて
筋肉がつるような、
自分のカラダの自由が奪われてゆくような、
なんていうか、キナ臭い味わったことのないイヤーな痛さが
カラダの真ん中にピキーンと走りました。

あ、これだ。ギックリ腰だ。と思ったものの、他人様の家。
しかもオレん家からは50キロ以上も離れた静岡。
さて、どうしようか、と頭はグルグル。
んなことを考えている間もなく、脂汗が吹き出してくる。

どうやって治すんだっけ。
薄れゆく意識の中、いちおう鍼灸師としての自覚はあったみたいで、
治療法について考えていたら、
あわてる僕を真横で見ていた、これまた腰痛持ちの
患者さんのお父さんが何を思ったのかこう言ったのです。
「私が治療しましょうか?」
え、治療、お父さんが!その言葉が可笑しすぎて笑いそうになりましたが、
実際のところ、ギックリ発生中につきそんな余裕はありません。

なんとか立ち上がった私は柱につかまりこう言いました。
「ここに、膝でケリを入れてください。」
「ここですか?」
「そうです。ここです。お願いします」
お父さんは膝で僕のお尻の真ん中にケリを入れます。
「このくらいですか?」
「もっと、もっと」
「どうですか?」
「もっと、もっと蹴ってください」

膝ケリで裏カンチョウというツボを刺激し、
筋肉で言えば大腿筋膜張筋、経絡で言えば足の少陽胆経、
そんなところを伸ばしてもらい
腰が曲がったまま帰宅することに。

これから2日間、ギックリ腰自己治療が続くのですが
それはこのつぎに。

2009年11月4日悪狗陀 狸人

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