夢(2011年09月17日)
「父さん・・・」 「んっ?なんだ?」 「ぼくね、夢があるんだ」 「夢?」 「うん、そう、夢」 「どんな?」 「ぼくね、ぼくにね、子どもができたらね、 野球を教えたいんだ」 「野球?」 「うん、そう、野球」 「・・・・」 「父さんがぼくにしてくれたみたいに」
真夏の草野球(2011年07月16日)
「次の最終回、ピッチャーお願いします」 コーチから笑みを含んだ瞳で告げられた。 いつもなら 「とんでもない」 と言って断ったろう。 もともと自信家ではまったくない。 その逆の人間だと認識している。 しかしその日は、なぜだが分からないが、 根拠のない自信があった。 ...
別離(2011年07月08日)
夏の夕日が低く沈み、 長い影をつくる。 昼間の突き刺さるような日差しと違って 川からくる風が頬を通りぬけ すっと汗を乾かしていく。 「野球をやめるなよ、どんな形でもいい、野球を続けろよ」 所属していたチームを去る日、 コーチの息子に向けた最期のメッセージが、 胸に...
雪辱(2011年06月06日)
「それはな、井端を見ておけばいいんだ。 井口じゃないぞ、井端だぞ」 息子に今日の試合がはじまる前にそう伝えた。 去年の日本シリーズと同じ対戦、同じ場所。 去年の日本シリーズはライトスタンド・ホーム応援席での観戦。 しかし今日はレフトスタンド、 しかも回りは黒の服...
旅たち(2011年05月17日)
前までは私がどんなに促しても、 「今のままがいい・・・」 と息子は頑なに拒否していた。 その気持ちは十分理解できた。 今のチームで、子供同士の人間関係も出来上がっている。 チームを変わるのは無理かなと、半ば諦めていた。 「とうさん、チーム変わるよ。ボク上手くなり...
そこに愛はあるのかい(2011年05月04日)
「誰かのために闘う人間は強いということ」 仙台Kスタ宮城での本拠地開幕戦で、 楽天の嶋選手会長が言い放つ。 「守るべき人がいる。その方が強いじゃないかってねぇ」 ドラマ「ひとつ屋根の下」でのシーンで、 和也役のいしだ壱成が言い放つ。 嶋のスタンドへ向けたセリフ...
ナゴヤドームより(2011年04月16日)
しとしとと春雨が降っている。 屋外球場なら、中止かどうかヤキモキしたであろう。 ドーム内は半袖1枚でちょう良いぐらいに暑い。 煌々とライトが降り注いでいる。 「がんばろう!日本」の垂れ幕があったものの 例年と同じようにオープニングを迎えた 今日のナゴヤドーム。 1...
震災から1ケ月(2011年04月13日)
未曾有 戦後最大規模 想定外 チェルノブイリ級 あらゆる形容詞が並ぶ。 義援金を寄付してみる。 買いだめを批判してみる。 自粛を自粛してみる。 「原発はいらね~」と叫んでみる 被災者を想ってみる。 結局、無力な自分を正当化するための手段。 偽善と...
与那嶺監督(2011年03月02日)
♪ 与那嶺監督の堂上げだ~ぁ い~いぞ がんばれ~ ドラゴンズ 燃えよドラゴンズ~ この歌を小学校3年生の時 何度聞き、そして何度歌っただろう。 昭和49年の中日の優勝によって プロ野球に興味を持ったといっても過言ではない。 その年、中日の指揮を執っていた与那嶺...
新井良太(2010年12月27日)
「ほしい?」 傲慢な感じはかけらもなく、 あくまでも謙虚な態度で、 新井は息子に問いかけた。 今年の夏、ナゴヤ球場での2軍戦。 新井はネット越しにボールを息子に投げた。 飛び上がるくらい喜ぶ息子。 ずっとそのボールは大事にしいてる。 息子の宝物になった。 その新井...
背番号(2010年12月17日)
「オレ以上の打者になれる」と落合を言わしめ、 高校通算70本塁打の実績で、 中日にドラフト1位入団した平田良介。 しかしこの5年間頭角を現せず、 来季から平田の背番号が「8」から「40」へと降格した。 一方、来季から「8」を背負うのは、 日本シリーズでも大活躍した...
2010 巣立ち(2010年11月30日)
気持ちが離れていく恋人が、 自分の元には帰って来ないと知りながら、 どこまでも追いかけるような、そんな儚い気持ちである。 中日のファン感謝デー。 行きも帰りもロッテの応援歌を歌う息子。 分かっていたことではあったが、 そんなことで気持ちが変わるはずがなかった・・...
両チームの優勝パレード(2010年11月21日)
20日にドラゴンズの優勝パレード。 翌21日にマリーンズの優勝パレード。 YOUTUBEで両チームのパレードを見てて 少し忘れかけてた悔しさが、再びこみ上げてくる。 2トンもの紙吹雪の演出で、その美しい光景にマリーンズに1点。 パレードのバスは、選手達が見やすいド...
ロッテ 日本一(2010年11月08日)
その朝は、虚脱感がまだ抜けきれていなかった。 中日の敗北だけが理由でないことは分かっていた。 「父さん今日ねぇ、すごくいい夢みた」 起きてきたばかりの息子が、目をこすりながら言う。 「ん?どんな夢だ?」 「うんとね、うんとね・・・」 ロッテが日本一になった。 第...
落合のヘボ采配(2010年11月02日)
ストライクの入らないピッチャーをなぜ変えない。 息子の少年野球でさえ、ストライクが入らないと ピッチャーは変えられてしまうのだ。 結果論では決してなく、 西岡をこの回2個目の四球で出し、 満塁で迎えた清田の場面は、 ピッチャーを変えるべきであった。 いや、べきとい...
日本シリーズ(ON対決) 開幕(2010年11月01日)
日本シリーズ、第1戦。 2回表、ロッテの攻撃。 ランナー2塁を置いて、大松がライト後方へ 先制タイムリーを放った瞬間、 ライトドラゴンズ応援席に 旗を振り、にやにや笑みを浮かべロッテファンが乱入。 「なんじゃおめぇー!」 「出てかんか!われぇ~!!」 ドラゴンズフ...
何か妙・・・。(2010年10月28日)
「日本シリーズ行きたいか?」 「うん、行きたい、絶対行きたい!」 「ならな、約束しろ!」 「ん?なに?とうさん」 「ドラゴンズの応援をするか?」 「・・・・・。」 「ドラゴンズの応援をするなら連れってってやる。 ロッテの応援をするなら連れていかん」 「わかった、ド...
日本シリーズ 進出(2010年10月24日)
9回表の攻撃が終わった瞬間。 まさしく死闘と呼ぶのにふさわしい 2010年のセのベストゲームであると確信した。 9回表、ランナー1人を置いてバッター谷の場面。 今年亡くなった木村拓也の追悼試合が重なった。 「この場面、谷はやばい・・・。」 思わず声にしていた。 木村...
ロッテ CS1stステージ進出(2010年10月12日)
インターネットで試合の経過をチェックする。 「4点差か・・・。1試合目を落とすとロッテも辛いな・・・」 心の中で呟いた。 4点リードで勝利を確信したであろう西武・渡辺監督。 シーズン終盤不審に喘いでいた守護神、シコースキーを 9回のマウンドに上げる。 マジック4から...
ドラゴンズの胴上げ(2010年10月03日)
2年連続でナゴヤドーム最終戦を観戦した。 去年は空席がまばらにあった。 しかし、今年は観客席に空きは見られない。 ファンは球団史上最大であるスター選手の引退より、 プロ野球史上、最も盛り上がりに欠けたペナントレース制覇の胴上げを 重視したことになる。 ドラゴンズ...
あと1敗だけでいい(2010年09月28日)
今日、阪神が負けた。あっさり負けた。 10月2日の試合は阪神がデーゲームで、中日がナイトゲーム。 10月2日までに阪神が1敗してさえくれれば、 10月2日のナゴヤドームは最高に盛り上がる。 1敗でいい。2敗はいらない。 そう、1敗だけしてくれれば・・・。 それだけ...
悔やまれる1敗(2010年09月27日)
昨日の試合、勝たなくちゃいけません。 やはり今年の中日はヤクルトに弱いですね。 ナゴヤドームでの10月2日の最終戦に行く予定です。 この試合、山本昌の引退試合を想定していたのですが、 今年、昌が5勝もしたのでそれは無くなりました。 チケットを入手した頃は中日の優...
148日ぶりの首位(2010年09月10日)
ほしくてたまらなかったおもちゃを 手に入れた子供の気持ちに似ているのだろうか、 何故か他人事に思えてしまうのはどうしてなんだろう。 最近のゲーム展開? 落合の采配? 岩瀬の信頼? 堂上兄弟の起用方法? 今後の中日について、あまりにも危惧すべき点が多すぎて、 落ち...
敗戦投手(2010年09月05日)
「これが本当に幼稚園児なのか…」 感嘆の声を出した。思わず驚愕した。 リストの使い方。 腰の入り方。 バットスウィングの速さ。 打球の力強さ。 それは、幼稚園児の領域をはるかに超えていた。 まだ息子が幼稚園児だった頃、 息子を迎えに園に行ったときのこと。 10人ぐら...
まぶしい草野球(2010年09月05日)
山本昌が、史上最年長完封の偉業を樹立した同じ日、同じ時間帯。 9月としては38℃という異常な灼熱地獄の中、 私は人生初の草野球というものを勤しんでいた。 こんなに滝水の如く汗をかいて、こんなに大量な水分を摂ったことも 人生初じゃないかと思えるほどであった。 守備...
あれから5年・・・。(2010年08月23日)
「今度、帰ることになった」 こばんに伝えた。 送別会を開いてくれた。 嬉しいやら悲しいやら複雑な気持ちになった。 地元名古屋では家から徒歩10分。 転勤先の千葉でも車で10分。 交通手段の違いはあれど同じ10分ほどの距離に お互い住んでいた。 名古屋にもどって5...
千葉ロッテスタジアム(2010年08月23日)
9回裏、5対3。 2点のビハインド。 ツーアウト満塁。 打席に入るのは、アジアの大砲 キム・テギュン。 ♪ナンリョボリョ キム・テギュン オオオオオー アンタ キム・テギュン 試合の序盤は何じゃこの歌はと思っていた。 しかし9回裏のこの場面は、この歌を声が枯れるほ...
あれから12年・・・。(2010年08月09日)
「ひとり旅ですか」 ベトナム・メコン川に浮かぶ小さな舟に たまたま乗り合わせた男性に、こちらから声をかけた。 あれから12年。 今も変わらぬ屈託のない笑顔がそこにある。 旅先で知り合い、何度か手紙のやり取りをする程度は 今までもあったし、よく耳にする話しでもある...
初心に帰る(2010年07月27日)
今のところラジオ体操に100%出席している。 毎朝、6時起きである。 こんなこと人生45年間で初めてではないだろうか。 現役の小学校時代でもなかったことである。 だんだん健康的な生活になっていく自分が恐ろしくも思える。 何故このような行動に出ているかというと ラ...
祝!フレッシュオールスターMVP(2010年07月23日)
岩崎恭がやりました。 フレッシュオールスターのMVP獲得!! このMVPを足がかりに、 イチロー、青木など超一流に登りつめた選手がいる。 井上一樹など微妙な選手もいますが・・・・。 岩崎恭もこれをステップにして スターダムにのし上がってほしいものである。 そして...
※やすのりさんは現在存命中です。
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